こんにちは、Ino_Kです。土手町通りのさくらが咲き、いよいよ青森にも春がやってきたと感じる今日この頃です。さて弘前市の中心街近郊には、ところどころにおいしい湧き水があります!今回はその場所と魅力、おすすめの使い方をご紹介します!
名水その1:富田の清水
まずご紹介するのは、五重塔で有名な最勝院の近くにある「富田の清水」です!
ここは環境庁(現在の環境省)が昭和60年に選定した名水百選のひとつとして県内外に有名な湧き水です!
富田の清水のある一帯は「紙漉町」と言い、藩政時代から昭和の初めまでこの地で紙漉が行われていました。
和紙を作るにはきれいな水が必要なため、豊富できれいな水の湧くこの場所はうってつけの場所だった様です。また、周辺住民の生活用水としても使われていました。
小屋の中には6つの水槽が並んでいます。
小屋にある説明書きによると湧出口から一番近い2つは飲用、3つ目は米や青物・顔を洗う用、4つ目は紙漉や漬物、一番奥の2つは洗濯・足洗い場とのきまりがあった様です。
滾々と水が湧く富田の清水。1日でおよそ14万4千L、お風呂の湯舟720杯ぶんもの水が湧き出ています。
また、日々の清掃や水質検査、さらにはそのままでも飲めるよう紫外線による殺菌も行われていたりと、今でもとても大切にされている湧水です。
近くにある御膳水
富田の清水のすぐ近くに「御膳水」と呼ばれる湧き水があります。
明治天皇が巡幸された際の食事に用いられた水で、すぐそばの稲荷神社の手水ともなっています。
しかし、現在は枯渇しかかっているのと、飲用に適さない状態になっています。雪解けの時期や雨の後は一時的に水量が増えますが、いつもは少なめの状態。
富田の清水と外見が紛らわしいため、注意が必要です!実際に間違えて訪問している人もネット上に散見されます。
名水その2:胸肩神社(弁天様)の水
毎年初夏に弘前市内でも大きめの宵宮が開催される胸肩神社。土手町通りの近くと市街地ど真ん中にあるのですがここにもおいしい湧き水があります。
神社の境内に入るやいなや水の音が聞こえてきます。湧き水は入って右側の「お水取り場」と呼ばれる小屋の中にあります。
弁天様として祀られているこの湧き水。獅子の口から勢い良く湧き出る水はとても澄んでいておいしく頂くことができます。
日頃から水質検査も行われており大切にされていることが窺えますね。
名水その3:栄町の湧き水
ここからは少しマイナーな湧き水をご紹介。ところ変わって弘前市栄町に来ました。
岩木川沿いに走る西バイパスからわき道を1本入った、ニッカウヰスキーの工場の裏とも言える場所に湧き水があります。
少し進むと右側にちょっとした駐車場が。訪問した時は地域の方がちらほらいました。みなさんボトルを何本も持ち込んでいました。
ある方に伺ってみると、周辺にお住まいの人には知られた存在らしく、毎日汲みに来る方もいるそうな。
この湧き水、実は弘前市内にある酒造会社の「玉田酒造店」で用いられているお水がご厚意で使えるようになっているものです。
とくに有名スポットというわけではないのですが、様々な人に愛されている湧き水ですね。
湧き水のおすすめ活用法!
ここからは、おいしい湧き水を大いに活用できる方法をご紹介します。湧き水は天然のウォーターサーバー!
コーヒーや紅茶
朝のコーヒーがティーブレイクなどに、湧き水を使ってみてはいかがですか?私は、湧き水を使って作った時はいつもと少し味が良くなるような気がします。
炊飯
日々の食事に簡単に湧き水を取り入れる方法として、炊飯に使うのはどうでしょうか?ミネラルたっぷりの湧き水とおいしい青森県産米の愛称は抜群です!たまには近くで汲んだ湧き水を使ってご飯を炊いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は弘前市のまちなかにある湧き水をご紹介しました!弘前市内や青森県内にはこの他にもたくさんのおいしい湧き水があります。こちらは今後記事にしていきたいと考えているのでお待ちください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
各スポットへのアクセス
富田の清水
胸肩神社
栄町の湧き水
参考文献・その他リンク
環境省の名水百選のサイト。青森県では富田の清水のほかに平川市にある「渾神の清水」も選定されています。
青森県内の湧水情報がまとめられているサイトです。県内の湧水を探す際はとても参考になります。
「栄町の湧き水」を管理している玉田酒造さんの紹介ページです。この湧き水で造られたお酒もいかがですか?
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